不登校・引きこもり

不登校・引きこもりについて

不登校と引きこもりは異なります。 不登校とは、「登校しないあるいは登校できず、年間30日以上欠席すること」です。 一方、引きこもりとは、「仕事や学校に行かず、かつ家族以外との交流を殆んどせずに、6ヶ月以上自宅に引きこもること」であり、不登校とは違います。

児童〜思春期においては、「不登校」は大きな課題です。 今の辛さもさることながら、長引いた時の心理的、社会的影響や、「引きこもり」へ移行する可能性を考えますと、できるだけ早い段階で受診される事をお勧めします。ただし、「結果は焦らず」です。

ふさぎこんでいる子供と、支える大人

症状や特徴

不登校は、「学校に行かない」ではなく、「学校に行けない」ことで症状がでます。

初期の段階では、学校の準備をしている前日や学校に行く当日に、頭痛、腹痛、吐き気などの身体不調が見られます。 次第に、朝起きるのが辛くなり、身体的不調に加え、精神的不調(倦怠感、意欲低下、抑うつ気分)が見られるようになります。 ただ、学校がない休日などは比較的元気なので、ご家族は甘えているのではないかと心配になります。

この時期に、無理に学校に行くよう働きかけると、上記症状の悪化、昼夜逆転、ゲーム依存やスマホ依存が起こりがちです。 更に無理に登校を働きかけると、場合によっては、抑うつ状態になったり言動が暴力的になったりすることもあります。

原因

不登校の原因やきっかけは多岐にわたりますが、適応障害(ストレス反応)、精神疾患(うつ病等)、発達障害(自閉性スペクトラム症、注意欠如多動症(ADHD))、知的障害といった「こころの不調」が影響している場合も少なくなくありません。その場合には、児童・思春期精神科を受診され、診断・見立て等が重要になります。

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