子どもの起立性調節障害とは

回復を支える整え方

目次

朝起きられない、立つとつらい状態が続くときは、起立性調節障害の視点で生活の土台を組み直すことが役立ちます。本ページでは、危険サインの見分け方、回復を支える整え方、学校との連携、受診の目安を整理します。

要点(まずはここだけ)

  • ODは「怠け」ではなく、起立に伴う循環調節(圧受容器反射・自律神経など)がうまく働かず、立位で症状が悪化しやすい状態です。
  • 大切なのは、①危険サインの除外(失神・心疾患など)②ODの評価(新起立試験等)③悪循環(欠席→活動低下→廃用→悪化)を切る設計です。
  • 不登校は「ODの結果」として起きることがあり、学校側の理解と受け入れ態勢(段階的な登校・居場所・配慮)が回復の速度を左右します。
  • このページは自己診断のためではなく、状況整理と支援の選択肢をまとめる目的の情報です。

受診の目安(まずはミニチェック)

  • 朝の起床困難が続き、遅刻・欠席が増えている
  • 立ちくらみ/ふらつき/動悸/頭痛/強い倦怠感が、立位で悪化し横になると軽くなる
  • 午前に強く午後に軽いなど波があり、生活が回りにくい状態が数週間以上続く
  • 失神(気を失う)や転倒がある/症状が急に強くなった
  • 体重減少、胸痛、強い息切れ、持続する発熱、けいれん様エピソードなどがある(別の病気の評価も必要)

起立性調整障害・起立性低血圧 について

学校生活に支障がある児童生徒がいる場合、その原因が体調不良によるものなのか、それ以外に原因があるかをいち早く気づき、早期治療をすることで、お子さま、保護者のご負担を軽減することができます。 

小学校高学年、中学生の年齢から発症する頻度が高く、中学生の時点では10人に1人発症すると言われています。 

起立性調整障害・起立性低血圧 

自律神経の不調からくる身体の病気です。子どもから大人へと身体が切り替わっていく時期の、小学校高学年から高校生くらいのお子さまによくみられます。 

自律神経機能の調節不全により、脳や全身に必要な血液が行き渡らないので、立ちくらみやめまい、動悸、朝起き不良、倦怠感、頭痛、腹痛など様々な症状が現れます。起床時に強く症状が現れるため、決められた時間に登校できなくなるお子さまもいます。 

朝の不調が、不登校の初期症状に似ているため、心理的問題を指摘されたり、「怠け」や「さぼり」と誤解されたりして、辛い思いをすることもあります。また、精神的なストレスが症状を悪化させる場合も多いとされます。 

学校に登校しづらいお子さまの中には、発見が見逃されているために、支援の効果が現れにくい状況にあるお子さまもいるかもしれません。 

早期に把握し、適切な対応や治療を施すことで、症状が軽減したり、回復したりすることが期待できます。

こんな症状はありませんか? 

下の項目から3つ以上が当てはまれば、起立性調整障害・起立性低血圧の可能性があると言われています。様々な病気の可能性を考えて、心配な場合は、医療機関への受診をすることをお勧めします。 

  • 立ちくらみ、めまいをおこしやすい 
  • 立っていると気持ちが悪くなる、ひどくなると倒れる 
  • 入浴時あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる 
  • 少し動くと動悸あるいは息切れがする 
  • 朝なかなか起きられず午前中は調子が悪い 
  • 顔色が青白い 
  • 食欲が減る 
  • お臍の周りが痛い
  • 疲れやすい
  • 頭痛がする 
  • 乗り物に酔いやすい 

診断 

当院では、起立性調節障害の標準的な診断方法である、「新起立試験」を行っております。 

ご希望の方は、先ずは当院・初診をご予約下さい。 

治療 

ご病気について充分に説明し、生活面での指導、学校への対応、薬物療法、環境調整を必要に応じ総合的に行っていきます。心理的な要因が関与している場合は、そのサポートも必要となります。 

MENU