解離症(解離性障害)

解離症(解離性障害)について

解離性障害の「解離」とは、本来一つにまとまり繋がっている意識や記憶、知覚、アイデンティティ(自我同一性)が、一時的に失われた状態のことを言います。 この状態になっている時は、意識や記憶、思考、感情、知覚、行動、身体イメージが分断されて体験されるのです。

被害に遭う女性女子高生

症状や特徴

解離性健忘

強い心的ストレスをきっかけに、自分に起こった出来事の記憶を思い出せなくなった状態のことを言います。

解離性同一性障害

一般的に「多重人格」と呼ばれるものです。一人に存在する複数の人格が、交代で現れ、行動を統制します。

離人症性障害

自分が自分であるという感覚が障害され、自分と現実世界の間にベールがある、現実世界に現実感が無いように感じる状態のことを言います。子どもの場合、自分は別世界にいる、透明なカーテンがかかっていると表現します。

解離性昏迷

急に、身体を動かすことや言葉を交わすことができなくなる状態のことを言います。運動、発語、光・音・接触に対する正常な反応が弱くなったり消失したりします。

原因

心的外傷、心的ストレスとの関連で起こり、虐待、いじめなどによって生じることもあります。
虐待がなくても、家族の中で感情表現が抑圧され、孤独感を感じている時に起こりやすいです。
児童・青年期で知的発達症、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、限局性学習症を持つ場合、出会った課題に対処できず、発症する事もあります。

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