強迫症(強迫性障害)について
「強迫観念」と「強迫行為」によって生活に苦痛がもたらされる状態です。
「強迫観念」は不合理な内容の考え、言葉、文章などが自分の意に反して浮かんでくることです。
「強迫行為」は、ある行動に駆り立てられ、そうしないと気が済まないことです。
症状や特徴
不潔恐怖と洗浄
汚れや細菌汚染を恐れて何度も手洗いや洗濯、入浴などを繰り返してしまう
確認行為
何度も家に戻って戸締りや火の元の確認をする
加害恐怖
他人に誤って危害を加えたのではないかと繰り返し心配する
儀式行為
自分の決めた回数や手順に沿って物事を行わないと不安になる
物の配置
物の位置や左右対称性などにこだわりがあり、それからすこしで外れると不安になる
強迫関連症候群
(醜形恐怖症、抜毛症、皮膚むしり症、ためこみ症)
1.醜形恐怖症
周りから見て問題のない容姿にもかかわらず、自ら外見に問題があると感じ、他人も外見の問題を感じ、話題にしていると不安感、或いは被害関係念慮を持ちます。
繰り返し、自身の外見のチェック、化粧、皮膚むしりを行い、対人関係を避けます。
虐待、暴力、トラウマ体験が関係していることがあります。レクサプロが効果があると言われます。
2.抜毛症
辞めようとしているにも関わらず、自分の体毛(頭頂部、眉毛、睫毛)を引き抜き、社会生活を送る上で支障があってもやめられない症状です。
抜いた毛を食べたり、噛んだりします。幼児期と思春期に多い。オランザピンが効果的です。
3.皮膚むしり症
痒みがないのに皮膚を掻きむしり、やめたくてもやめられない