院長紹介
ごあいさつ
医学部教授として行ってきた児童精神医学に関する研究成果を、日常臨床に役立てたいという思いから、港区神宮外苑「いちょう並木」の前に、こども専門の心療内科・精神科のクリニックを開院しました。
大人のこころの不調は、受診時の症状をもとに比較的診断しやすいものです。しかし、子どものこころの診察には、大人とは異なる視点と手法が求められます。
(1)こころは年齢とともに発達していくため、不調のあらわれ方も発達段階に応じて変化するという「発達の視点」、
(2)養育環境や学校(園)などの影響を強く受けるため、「育ちと生活環境の視点」、
(3)自分の状態を言語化することが難しいため、「行動・表情の観察」や「心理検査による評価」
などが重要となります。
こうした児童精神医学において必要とされる多角的な視点や専門的なアプローチを支えているのが、多職種の専門家によるチーム医療です。
当院では、大学で教育・研究に従事してきた専門医に加え、研究・教育経験を有する臨床心理士・公認心理師、そして発達支援に精通した精神保健福祉士が在籍し、互いの専門性を活かしながら緊密に連携し、お子さまとご家族を支援しています。
さらに、医師・心理士・精神保健福祉士・受付・事務スタッフに至るまで、チーム全体が一丸となって、ご家族に寄り添う姿勢を大切にしています。単なる診療にとどまらず、生活全体を見つめ、日常に根ざしたサポートを提供することを私たちは重視しています。
また、女性医師も在籍しており、初めての受診やデリケートなご相談でも安心してご相談いただける環境を整えています。
おかげさまで、当クリニックは2025年5月で開院から3年目を迎えます。
より多くのご家族のお力になれるよう、新たな診療体制の整備にも取り組んでいます。
(1)学校や行政(子ども家庭支援センター、児童相談所など)との連携を重視し、現場経験の豊富な精神保健福祉士が新たに加わりました。
(2)入院が必要なケースにも対応できるよう、都内の専門医との連携体制を整えるべく、ベテランの医師が新たに診療を行います。
(3)当クリニックでは、大人の方であっても「保護者」であれば診療を行っております(家族外来)。お子さまが当院に通院されていない場合でも、育児や家庭のこころの問題に関するご相談に対応いたします。ご家族全体のこころの健康を支えることも、私たちの大切な使命と考えています。
お子さまの「今」と「これから」を支えるために、チーム一丸となって、ご家族とともに歩んでいくクリニックでありたいと考えています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
キッズハートクリニック外苑前 院長
篠原 一之(医学博士/長崎大学医学部 名誉教授)

経歴
- 1984年 ⻑崎⼤学医学部医学科卒
- 1984年 国⽴精神神経センター研修医
- 1986年 東海⼤学⼤学院医学研究科内科系専攻(児童精神医学)⼊学
- 1990年 東海⼤学⼤学院医学研究科内科系専攻(児童精神医学)修了、医学博⼠取得
- 1990年 東海⼤学医学部精神科助⼿
- 1993年 北海道⼤学医学部⽣理学第⼆講座 助⼿
- 1995年 横浜市⽴⼤学⽣理学第⼆講座 講師
- 2001年 獨協医科⼤学助 教授
- 2002年 ⻑崎⼤学⽣理学第⼆講座 教授
- 2023年 5⽉キッズハートクリニック外苑前 開院
非常勤医師紹介
ごあいさつ
この度、キッズハートクリニック外苑前で医師として開業に携わらせていただくこととなりました。
少し私の経歴をお話させていただきますと、私は中学3年〜高校卒業までをオーストラリアで生活していました。そこで日本と海外の教育システムの違いを体験し、文化差が不登校に及ぼす影響を身を持って経験しました。そのような経緯もあり、教育学部に進学し、小学校と特別支援学校の教員免許を得た後、大学院で子どもから成人までの心の発達に関わる臨床・研究に従事していました。
臨床心理士の資格を取得する一方で、神戸大学院在学中に医学的見地からの診断・治療の重要性を感じ、滋賀医科大学医学部に編入学し、現在精神科医として勤務しております。
子どもたちの一番の理解者であり、支援者である親御様と協力し、その子とそのご家族が希望をもって生活していけるような治療方針の立案を目指していきます。
心理士として養ったカウンセリングマインドをベースに、最先端の薬物療法を取り入れることで、患者さまとそのご家族にとって最善の医療を提供できるよう励んでまいります。
ぜひお気軽にいらして、ご相談いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

ごあいさつ
このたびご縁があり、キッズハートクリニック外苑前で医師として診療に携わらせていただくことになりました。
精神科医になった経緯を簡単にご紹介させていただき、ご挨拶とさせてください。
私はもともと大手情報通信会社に勤務しておりました。法人ビジネスに携わり、やりがいを感じる一方で、職場でメンタルヘルス不調を抱える社員が増えていることを問題視していました。幼い頃から人の心や脳に強く関心を抱いていたこともあり、親しい友人の病気休暇をきっかけに本格的に精神医学の道に入ることを決断し、長崎大学医学部に再入学しました。
その後、在学中に働いていた療育施設で発達障害の子供たちが生きづらさを感じていることを目の当たりにし、幼少期の段階で医療に触れることは、その後の人生を自分らしく生きることにも繋がるのではないかと考えるようになりました。そこで、児童精神医学の重要性を強く感じ、現在に至ります。
診察室では、お子さまの困りごとは何かに焦点をあて、客観的視点の中にも温かさを持ち合わせた診療を行なってまいります。皆さまの大切なお子さまの心が少しでも楽になるお手伝いができれば幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

常勤心理士紹介
ごあいさつ
はじめまして。心理士の信吉真璃奈と申します。
カウンセリングではプライベートなことをお話しいただくため、ご相談をためらうお気持ちがあって当たり前だと思います。そのためお話しやすいあたたかい雰囲気作りを意識し、ご安心いただいた上で一緒に進んでいけるよう心がけています。言いたくないことを無理にお話しいただく必要はありませんし、どんなことでも気軽なお気持ちでご相談いただけますと嬉しく思います。患者さまのお困りごとが軽くなり、得意なことを活かしながら自分らしく生活できるよう全力でサポートいたします。
- 経歴:
東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース博士課程修了。日本学術振興会特別研究員DC2を経て、保健所の乳幼児発達相談,大学病院の児童精神科、大学の学生相談所,精神科デイケアなど児童思春期を中心に幅広い年齢の方への支援を経験 - 資格:
公認心理師、臨床心理士、カラーセラピスト - 専門領域:
発達の凸凹を持つお子さまへの支援、感覚に関連する困り感への支援、うつ・不安障害・強迫性障害などへの認知行動療法、ご家族全体へのサポート(家族療法)

非常勤心理士紹介
ごあいさつ
はじめまして。心理士の中鉢路子と申します。
私がお子様とご家族様にお会いする際には、困っている気持ちに寄りそうことを第一に、ご本人のペースを尊重しながらサポートしていきたいと思っております。特に、小さなお子様の場合は、不安が少しでもやわらぐようにお話をしていきます。当院では心理検査を行うことがございますが、できる限り、受検してくださったお子様の成長や困りごとの解決に役立てられるように心を込めて報告書を作成いたします。カウンセリングでは、困りごとをお伺いするととともに、わかりやすく説明をしていくことを大切にしていきます。悩んでいるときや困っているときは、うまく人に伝えられるか不安になるかもしれません。ここが来てよかったと安心できる場になってくれたらいいなと願っています。

- 経歴:
青山学院大学大学院文学研究科心理学専攻修了。精神科病院にて臨床を行うとともに、認定こども園にて発達に凸凹のある子どもや保護者に対して早期からの心理支援を実践している。2019年から2023年まで青山学院大学教育人間科学部心理学科助教として公認心理師・臨床心理士養成に携わる。小さなお子様から成人まで幅広い年代に対する臨床経験がある。 - 資格:
公認心理師、臨床心理士、保育士 - 専門:
発達に凸凹をもつお子様とご家族の支援、カウンセリング、保育カウンセリング、保育者支援
ごあいさつ
はじめまして。心理士の市川と申します。
キッズハートクリニック外苑前では、主に検査のお仕事を担当しています。検査の実施が、保護者の方がお子さんを理解する手助けやお子さんがご自身を理解するきっかけになればと思っています。受診される方の中には、緊張されていらっしゃる方も少なくないと思いますが、リラックスして取り組めるような雰囲気作りを心がけています。来てよかったと思っていただけましたら、幸いです。

心理士 市川 彩
ごあいさつ
はじめまして。心理士の上原萌と申します。
この度、キッズハートクリニック外苑前で働かせていただくことになりました。私はこれまで児童思春期の分野でお子様や保護者様のカウンセリング、心理検査をおこなってきました。
みなさんは、カウンセリングや心理検査と聞いて、みんなさんはどんなイメージをされるでしょうか。小さな部屋で、カウンセラーと患者さんが一対一で何やら深刻な話をしているというイメージをする方や、カウンセラーから次から次と質問されるのではないかとイメージをされる方もいらっしゃるでしょうか。カウンセリングや心理検査はどんな様子で、何が行われているのか表にされることが少ないため、自分の気持ちや出来事をきちんと話せるのか、嫌なことを聞かれないか、怒られるのではないか、などと不安な気持ちになられる方もいらっしゃるのではないかと思います。
私は、お子様や保護者様がリラックスしてお話ししたり、検査に取り組んでもらえるよう、温かい空間作りを意識しております。安心した空間でお話しできることで、本来のお子様の力を理解でき、お子様のためになる支援に繋げることができると思っております。
緊張されることもあると思いますが、お話しして良かった、少し気持ちが整理されたと思ってもらえるよう全力でサポートいたします。

心理士 上原 萌
- 経歴:
教育委員会の教育相談室を中心に年長さん〜高校生のお子様のカウンセリングや心理検査、保護者様へのカウンセリング。県警のサポートセンターにて、非行少年や被害少年、保護者様への心理的ケア。小中学校への巡回相談、心理検査、教員へのご助言など。 - 資格:
臨床心理士 公認心理師 - 専門分野:
発達に凸凹のあるお子さまへの支援、児童思春期のお子さんへのカウンセリング、非行少年への支援、保護者様への心理教育など。