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そのゲームの面白さはどこ?

2024.10.11 心理士ブログ

こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。

   

先日家電量販店のゲームコーナーの前を通りかかりました。大型のディスプレイにゲーム映像が流れていて、グラフィックが美しくてびっくりしてしまいました。私自身はゲームは疎い方なのですが、「こんなに綺麗なら、世界観に没入できて楽しそうだなぁ」と思いました。

   

最近はお子様のゲーム依存を心配される親御様が多くいらっしゃり、皆さま悩みながらご家庭のルールを考えておられます。

   

ゲームというものは、プレイヤーに飽きずに続けてもらえるようにプロが知恵を絞って作っていますから、「楽しむためのお膳立て」がなされた状態で始めることができます。家にいながらできますし、「楽しむための労力」が少ないのですね。

   

ただ、その中でも、お子様も手当たり次第にプレイしているわけではないと思います。お子様がいまハマっているそのゲームの面白さは、どこから来ているのでしょうか?

   

カウンセリングの中でお子様に聞いてみると、「思い通りの自分でいられるのはゲームの中だけ。自信が持てる」「気の合う仲間と話せて楽しい」「変なことが起こらないので、安心できる」など、実は色々な答えが返ってきます。

   

それはそのまま、お子様が実生活の中で、「経験したいけれど、なかなか経験できなくなっていること」かもしれません。

   

カウンセリングでは、ご家庭でのゲームのルール作りだけではなく、そのゲームはお子様にとってどういう意味があるのか、生活の中でかわりになる活動や機会はないか、一緒に考えていくことができます。

   

先ほどの例であれば、生活のなかで「自信」「人との繋がり」「見通しが立つことによる安心感」を上手く作れれば、お子様にとってゲームの位置づけが「欠かせないもの」から「生活のなかにある色々な楽しいことの中のひとつ」にランクダウンするかもしれません。

   

ぜひ気軽にご相談いただき、一緒に悩みながら考えていければ嬉しいです。

   

信吉真璃奈

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