動きながらやる気を出していく
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
カウンセリングをしていると、「やる気が出ない」という方によくお会いします。
意欲に燃えて、やるべきことに勢いよく取り組めたら充実感がありそうですよね。ただ、現実には高いやる気をずっとキープするのはなかなか難しいもの。工夫してうまく時間を作れても「いまは気乗りしないなぁ」ということもあるかと思います。
そんなときにおすすめなのは、「やる気が出てから動く」のではなく「できることをやりながらやる気を出していく」ということ。
動き始めが一番エネルギーがいるので、そこをできるだけ軽くしよう!という作戦です。
気乗りしていないいまの自分にも無理なくできそうな簡単なことをやっていくうちに、「せっかくここまでやったから、ついでに続きをやろうかな」という気分になることもありますし、もし結局その日は本題に入れなかったとしても、次に取り組むときのハードルを下げられます。
…と、このように書くといい感じがしてきますが、注意点もあります。
実は、うつなどのこころの病気の場合、「やる気が出ない」というのは「いまは動いたらだめだよ」という身体からの大切なサインなのです。
特に真面目な性格の方だと、やる気が出たら無理をして頑張りすぎてしまい、ぐったり疲れてしまうことがあるので、「いまは休んで、こころと身体をしっかり回復させて!」と身体が教えてくれているのですね。
無理なく動きながらやる気を出していけばいいのか、しっかり休んだ方がいいのか…。
見極めに悩まれたときは、ぜひ気軽にご相談いただけたらと思います。回復の見通しをお伝えしながら、いまのお子様に合ったやる気について一緒に考えていきましょう。
信吉真璃奈