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これって「本人に任せすぎ」…? ~自立を促す関わりとの違い~

2024.12.28 心理士ブログ

こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。

   

前回のブログでは、「過保護」的な接し方と「必要な手助け」との違いについてご紹介しました。今回はその逆で「どこまで手を離し、お子様に任せるのがいいか」ということについて、皆さまと一緒に考えてみたいと思います。

   

ポイントは「どうすればいいのか、お子様は知っているかどうか」そして「お子様は試行錯誤して、自分に合ったやり方を見つけていくことができるかどうか」です。

   

例えば「もう中学生だし、長期休みの宿題の計画は自分で立ててほしいなぁ」という場面。

   

もしお子様が、日ごろからなんとなくでも自分で宿題の計画を立てることができていたり、優先順位をつけるという発想が身についていたりするならば、自分1人の力でなんとかやれるかもしれません。
また、上手くいかないときに反省することができたり、人に相談したりできるようであれば、次回は今回よりも上手く進められそうですね。

   

一方で、例えばお子様が「計画の大切さが分かっていない」「計画の立て方が全く分からない」という状態であれば、「1人でやってみて」と任されても困ってしまうかも…。

   

このような場合は、計画の立て方、計画に遅れが生じたときにどうしたらいいかなど、ひとつずつ具体的に教えてあげる方が、お子様も安心して取り組みやすくなります。

   

日ごろから親御様が計画を立ててあげているならば、例えば「意外と出かける日が多くて、勉強できる日は〇日間しかないから、ワークは1日に●ページって決めてみたよ」など、理由も添えると分かりやすいですね。

   

なお、お子様の中には発達の凸凹があるために、がんばってもどうしても自己管理が苦手であったり、失敗をどうやって次に活かせばいいかピンと来なかったりする方もおられます。

   

当院では、自閉スペクトラム症やADHDと呼ばれる発達の凸凹について詳しく検査することができるので、何をどれくらいお子様自身に任せればいいか考えていくヒントにしていただけたらと思います。

   

信吉真璃奈

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