これって「過保護」…? ~必要な手助けとの違い~
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
カウンセリングの中で、「なんでも子どものかわりにやってあげたら甘えに繋がるのでは…?」と心配されている親御様によくお会いします。大切な問題意識ですよね。
お子様は日々成長していて、自分でできることが増えています。
確かに親御様がいつも必要以上にお子様を助けてあげると、「チャレンジしたらできた!」「ちょっと失敗したけど、意外となんとかなった」といった経験をするチャンスを逃してしまうことも…。
では、そういったいわゆる「過保護」的な対応と「必要な手助け」の違いはなんなのでしょうか?
それは、親御様の行動だけではなく、お子様の得意苦手、心身の調子、知識、スキルなどなどを踏まえてはじめて見えてくるようです。
例えば、レストランでお子様の代わりに注文をしてあげるかどうか…。
もしお子様が、注文方法を知っていて、初めての相手にも聞こえる声で話すことができ、頼みたいメニューもばっちり決まっているならば、きっと1人で注文してみるのにいいタイミングでしょう。応援してあげるとよさそうですね。
一方で、実は外出するだけで緊張していていっぱいいっぱい!という場合は、もう十分がんばっているので、親御様が注文して安心してもらう方がいいかもしれません。
同じ行動でも、お子様の状態によって、「過保護」的か、「必要な手助け」かが変わってくるのですね。
ただ、ここで難しいのが「お子様の得意苦手」の「苦手」がどれくらい苦手なのか、我が子だけを見ているとなかなか判断できないこと…。他のお子さんの生活を細かく見て、比べられる機会はあまりありません。
当院では、様々な検査を通して、お子様の得意や苦手、どういったことにストレスを感じやすいかを詳しく調べることができます。
お子様の生まれ持った特徴、性格などを知った上で、どれくらいお子様を助けてあげたらいいか、一緒に考えていきましょう。
信吉真璃奈