カウンセリングに関心のある方へ
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 院長の篠原です。
今回は、当院でできるカウンセリングについて、ご紹介させていただきます。
皆さまは「カウンセリング」と聞くとどのようなイメージを持たれるでしょうか?
患者様にお伺いすると「よく分からないけれど、心理士に話を聞いてもらって、すっきりしそう」などと答えてくださる方が多いように感じています。
カウンセリングは、当院のような医療機関だけではなく、スクールカウンセラーのいる学校の相談室、地域の発達相談センター、医師のいないカウンセリングオフィスなど、色々な場所で受けることができます。しかし、実はそれぞれの場所によってできること、得意なことが異なります。
学校の相談室の強みは、「教師との連携ができ、学校の環境をお子様に合わせて整えてあげやすいこと」「お子様の学校での様子を直接見られること」。担任の先生も交えて、チームとしてお子様のために動くことが得意です。
発達相談センター(港区には「ぱお」があります)の強みは、「発達の凸凹に特化し『療育』と呼ばれるトレーニングを受けられること」。就学前であれば「児童発達支援」、小学校に上がってからは「放課後等デイサービス」と呼ばれます。自分の特徴を知っていくだけでなく、生活しやすくなるためのスキルを身につけることが主な目標になります。
カウンセリングオフィスの強みは、「長い時間をかけて自分の人生について一緒に考えることができること」。診断のあるなしに関わらず、心理士と一緒に自分と向き合い、どうすれば自分らしく生活していくことができるか、じっくりと考えていくことができます。
さて、いよいよ当院で実施しているカウンセリングですが、強みは「医師と連携し、お薬などを含めた治療の効果を高められること」。
医療機関なので、医師がこころの病気を診断した上で、うつ、不安、PTSD(心的外傷後ストレス障害) などの症状が楽になるよう、10ヶ月程度を目処に手当をしていきます。
治療の中で、発達の凸凹である「自閉スペクトラム症」「ADHD(注意欠如・多動症)」などの診断をする場合もありますが、凸凹そのものではなく、凸凹によって起こったこころの病気についてサポートしていくのがポイントになります。
このように、それぞれの場所の得意なところをうまく活用し、点ではなく面でお子様を支えていくことが、お子様のこころの健康に役に立つと言われています。
とはいえ「うちの場合はどこに相談したらいいの?」と迷われることもあると思います。当院では、学校はもちろん、地域の発達相談センターや信頼のおけるカウンセリングオフィスなど、関連する機関と密に連携をとりながら治療を行なっているため、お子様に合ったサポートをご紹介することもできます。
ぜひお気軽にご相談にいらしてくださいね。
篠原一之