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心理士さんに聞いてみよう〜Q&A〜

2024.06.13 Q&A
子育ての仕方が悪かったのではと不安でいっぱい。責められたらどうしよう?

いろいろなお気持ちがある中で、お子様のためにクリニックに来てくださったこと、いつも頭が下がる思いです。

   

カウンセリングは「病気の犯人探し」をする場ではなく、今の親御様のいい関わりを見つけて、応援する場です。よりお子様に合いそうな関わり方があればお伝えすることもありますが、心理士は臨床心理学の専門家として、親御様は〇〇家の専門家として、協力していきたいと思っています。

   

ぜひ、お家で困ってることを気軽にお話しいただけたら嬉しいです。

   

小学校低学年の我が子。まだ上手く話せないけどカウンセリングってできるの?

年少のお子様にとっては遊びが言葉です。

お絵描きや工作、砂の上に人形を置く箱庭療法など、言葉を使わないやり方で進めます。イメージや人形などを使うことで、遊び感覚でできるカウンセリングの方法もあります。
安心して自分を表現し、それを心理士や親御様に肯定的に受け止められることで、気持ちが落ち着きやすくなります。また、ご家庭での親御様の関わり方を一緒に工夫することで、変化を起こせることもあります

   

カウンセリングって話聞くだけでしょ?何も変わらなさそう

確かにお話するだけですが、それによってお子様の心に余裕ができると、考え方や行動が変わり、周りの人との関わり方が変わり… と色んなことが変化していきます。

研究によって「うつならこのやり方、不安ならこのやり方」など症状に合った治療法も分かってきています。また、親御様がお子様に合ったサポート方法を知れたり、学校や習いごとの先生に働きかけたりすることで、お子様に合った環境が整うことで良くなることも多いです。

   

困ってるけど、クリニックに行くほどかな?来院のタイミングって?

「なんとかみんなで対応できてるな」という感覚を持てていたら、ご家族の力が上手く機能しているということ。様子を見ても大丈夫です。一方で、お子様が困っていなくても、親御様がお困りのときは来院の好機。また「今は困ってないけど、先々のことが不安」という方でも、予防の意味で早めに医師や心理士と仲良くなっておけると、いざというときにスムーズに動けるのでおすすめです。

   

人見知りで話さない我が子。カウンセリングできる?

頷き、視線などで反応できるようであれば、しゃべれなくてもカウンセリングはできます!親御様にこしょこしょって耳打ちして、親御様経由でお話しいただくのでも大丈夫です。徐々に慣れていきましょう。ただ、全く無反応だと難しいかもしれません。その場合は、親御様へのカウンセリングで環境を整えてあげるアプローチになります。

   

できればお薬は飲みたくない。カウンセリングだけで治る?

実はお薬とカウンセリングでは得意分野が違います。
カウンセリングは、「楽な考え方を身につけたい」「自信を持ちたい」「家族や同級生との関係を良くしたい」など、こころの生活習慣にじっくり取り組むときに向いています。
一方で、妄想(実際には起こり得ないことを確信してしまう状態)、強い気持ちの落ち込み、不安、大きな気分の波など、症状をピンポイントで和らげるのは、場合によってはお薬の方が得意です。特に、症状のせいでお話すること自体が大変な場合は、お薬で気持ちが少し落ち着いてからの方が、カウンセリングの効果も高まりやすくなります。
お薬とカウンセリング、うまく使い分けることが大切なのですね。

   

我が子の発達の凸凹が気になるけれど、発達障害って診断されたらどうしよう

「発達障害」には色々な特徴があり、それぞれがグラデーション状になっていて、「ある」「ない」とパキッとは分けられないと言われています。薄い特徴であれば誰でも持っており、工夫しながら困らずに生活されている方、自分に合った環境を整えることで強みを活かしている方もたくさんいらっしゃいます。
大切なのは、診断がつくかどうかよりも、お子様の特徴を細かく具体的に知ること。「発達障害」という視点を持つことで、お子様のつまずきやすいポイント、上手くいきやすい対応について、色々なヒントを得ることができます。

   

カウンセリングって話したくないことを質問責めにされそうで怖い…

言いたくないことは無理してお話しなくて大丈夫です。中には最初から困りごとの核心を話せる方もいらっしゃいますが、様子を見て少しずつ…という方も多いです。そのとき話せる範囲の内容を扱いながら、信頼関係を築いていくことが大切です。


カウンセリング中、心理士は「どこまで話せそうかな?」「しんどくなってないかな?」と、お子様の表情などを確認しながら進めています。「この話はしんどい」と伝えられるカードも置いてあるので、必要なときは遠慮なく指差すなどして教えてください。お子様のペースで丁寧に進め、安心できる場を一緒に作っていきましょう。

   

   

 

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