「児童思春期」のこころの病気② ~「子ども」を細かく~
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
前回は、「児童思春期」のこころの病気について、大人の場合と比べながら考えてみました。
今回は、さらにもう少し年齢によって細かく見ていきたいと思います。
一言で「子ども」「児童思春期」と言っても、年齢によって周囲から求められることは変わってきます。お子様は日々成長していますから、できることが増えるにつれて、「今まではママやパパがお手伝いしていたけれど、これからは自分でやってみよう」となるのは自然なことですよね。
そのような中で、例えば計画を立てたり、集中して作業に取り組んだりするのが苦手なADHD(注意欠如多動症)のお子様の場合、小学生の間は宿題も少なくてなんとかなったけれど、中学生になり自分で課題を管理しないといけなくなるとこなせなくなった…、といったことが起こりやすくなります。
また、例えばコミュニケーションの苦手さがある自閉スペクトラム症のお子様の場合、小さいときは身体を動かす遊びが中心でなんとなくみんなと仲良くできていたけれど、成長して複雑なおしゃべりが中心になって、ついていけなくなった…、ということもよくあります。
お子様が年齢的に求められていることと、お子様の得意・不得意をきめ細かく見て、お子様に合った目標に一緒に取り組んでいけるといいですね。
当院は、医師、スタッフともに幼児期~思春期のこころの発達に詳しく、お子様ひとりひとりに合った目標や、そのサポートの方法について、一緒に考えていくことができます。
ぜひお子様のこころの健康に向けて、お役に立てたら嬉しいです。
信吉真璃奈