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桜の季節に

2024.04.14 心理士ブログ

こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。

   

今年の桜もきれいに咲いてくれましたね。

   

桜といえば、私が小学生ころ、朝礼で校長先生から聞いた印象的な話があります。

   

校長先生がまだ駆け出しだったころ(もう何十年も前ですね)、先輩に「山桜先生」というあだ名の先生がいらしたそうです。山桜先生は、上の歯が少し前に出ていたらしく、花より前に葉が出る山桜にちなんだ愛称なのだとか。

   

校長先生は「山桜先生はそのあだ名を気に入っていた。みんなも誰かを傷つけるあだ名ではなく、呼ばれた人も嬉しくなるあだ名をつけよう」と結んでおられました。

   

結局身体的特徴じゃないかというご感想もあるかもしれず、あだ名禁止の学校もある中で時代を感じるエピソードではありますが、当時の私は「おしゃれな呼び方!当時の生徒さんすごいなぁ」と子ども心にとても感動しました。

   

しかし、大人になってみると、きっと山桜先生の人望が厚く、生徒さんが親しみや信頼を寄せるような先生だったのだろうな…と考えるようになりました。

   

カウンセリングをしていると、周りの人から優しくされても「みんなの性格がいいから」「気を遣われているだけ」と恐縮している方に出会うことがあります。

   

もちろん周りの方が優しいのはその通りなのだと思いますが、関わって嫌な思いをする相手に優しくする人はまずいません。そんな優しいみんなが、優しくしたくなるあなたなのだということを、忘れないでほしいなと思います。周りの気遣いや優しさはありがたく受け取っておきましょう。

   

これから心が元気になって余裕が出てきたら、相手が喜んでくれそうなことや助けになりそうなことを返してあげてくださいね。

   

信吉真璃奈

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