理由を尋ねる難しさ
2024.08.12
心理士ブログ
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
お子様のこころがしんどくなったら、原因をはっきりさせて取り除いてあげたいですよね。
そのために、言葉で尋ねようとする親御様は少なくありません。「なんで学校に行けないの?」「なんで落ち込んでいるの?」…
とても自然な問いですが、実は理由を尋ねるコミュニケーションは、とても難しいです。
例えば「なんでりんごが好きなの?」という素朴な質問でも、文脈や聞き方によっては「あなたは普通ではない」「自分とは違う、理解できない」といったメッセージが伝わることがあります。
ではどうすればいいか?ですが、
例えば「りんごいいよね!どんなところが好き?」と尋ねるだけでもずいぶん印象が柔らかくなります。
ただ、「どこと言われても…」と答えにくいことがありますね。そんなときは「生と火を通したのだとどっちが好き?」など色々な選択肢を出すと答えやすいかもしれません。が、今度はやりとりが長くなり、お子様が疲れやすくなります。
りんごですらこの複雑さ。まして目に見えないこころについては、尋ね方を慎重に工夫することが大切です。
カウンセリングの中で、お子様にあった質問の仕方を一緒に見つけていきましょう。
信吉真璃奈