怖いけど、なんとかなる
2024.09.09
心理士ブログ
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
今回はカウンセリングの技法、認知行動療法の「曝露反応妨害法」についてご紹介します。
曝露反応妨害法では、不安になるもの、怖いものにあえて少しずつ触れ、逃げずに慣れていくことで、「意外と大丈夫なんだ」と実感していくものです。
怖いものに触れて「うわ怖い!」とすぐその場で離れてしまうと「嫌だった!」「やっぱり怖い」という思いが強くなります。
しかし、逃げずにずっと触れていると、次第に慣れていきます。人間は同じ刺激に対しては、だんだん脳や身体が反応しなくなるようにできているのですね。
ただし「やれば不安や恐怖がゼロになる」というわけではありません。例えば、普段は気にしていなくても、突き詰めて考えると誰でも死ぬのは怖いですし、世の中は怖いものであふれています。
そのため「怖いけど、なんとかなるかな」くらいがちょうどいい塩梅だと考えられます。
曝露反応妨害法を実践するには、正しい手順に従うだけでなく、お子様のモチベーション、適切な目標設定、安心に繋がる振り返りなど様々なポイントがあります。
カウンセリングを通して、お子様に合ったオーダーメイドの進め方を見つけていきましょう!
信吉真璃奈