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せっかく学校を休んだのだから

2025.02.06 心理士ブログ

こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。

   

こころの病気になったとき、診察の中で「『学校に行きなさい』とは言わず、休むかどうかは本人に決めさせてあげてください」とお話させていただくことがあります。心身の負荷を減らし、ストレスから離れることで、回復を促すためです。

   

…と言われても、「学校に行きなさい」という言葉をぱっと手放すことに、ためらいを感じる親御様は多いのではないでしょうか?特に登校を促すことで学校に行ける日がある場合は、「せっかく時々は行けているのに…」ともったいなく感じることもあるのではと思います。

   

ただ、もし「学校に行きなさい」と言われたのに結局行けなかった… ということが続いてしまうと、お子様にとってはただ「休んだ」ではなく、「行かないといけないと思われているのに、休んでしまった」という体験になることがあります。

   

体調が悪いところに、罪悪感がひとつ乗っかってしまうかもしれないのですね。

   

そうするとお子様の中には、「学校行かないと。でもしんどいし動けない、明日も同じだったらどうしよう」などと焦りや不安で頭の中がぐるぐるしてきて、「学校は休んだけれど、ぜんぜんこころが休まっていない」状態になってしまう方も…。

   

「お子様には、お家では少しでもこころの回復に繋がるような過ごし方をしてほしい」… 親御様も私たちスタッフも、同じ気持ちです。

   

せっかく学校を休んだのだから、安心してゆっくりこころを休められる時間を一緒に作っていけるといいですね。

   

その上で、お家でどんな風に過ごせば良いか、生活リズムやコミュニケーションなど、診察やカウンセリングの中で一緒に考えていきましょう。

   

信吉真璃奈

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