柔らかいお誘い
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
カウンセリングや心理検査で親御様とお会いしていると、「うちの子は何回叱っても言うことを聞いてくれない」というお話を伺うことがあります。
一生懸命伝えているのにお子様の行動が変わらないように見えると、自然と叱り方も強くなってしまいます。お子様はもちろん、親御様もしんどくお辛くなってくるかと思います。
ここで、カウンセリングのやり方のひとつ、ブリーフセラピーの考え方をご紹介させてください。
・うまくいっているなら、そのまま続ける
・うまくいっていないことは止めて、なにか別の行動を起こす
・うまくいくまで、いろんな行動を試してみる
とてもシンプルですね。
この考え方によると、何か上手くいかないときに、その行動をもっと強くすることはおすすめされていません。(例えば「叱って上手くいかないから、もっとたくさん、強い口調で叱る」のは、この原則から離れてしまいますね)
いまのやり方が良いか悪いか議論するのではなく、「残念ながらあまりいい結果を生んでいないようだから、別のやり方を試してみませんか」と柔らかくお誘いするのが、このアプローチの特徴です。
しかし、ここで肝心なのが「じゃぁ別のやり方ってなに?」ということ。
当院では、心理検査を通してお子様はどんなことがストレスになりやすいのか、どういうサポートの仕方が合っているのか一緒に考えていくことができます。
ご家族の中にはお互いがしんどくなるような悪循環だけでなく、良い循環に繋がるようなやりとりもきっとあるはずです。一緒に見つけていきましょう。
信吉真璃奈