たくさんいるうちの1人?
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
カウンセリングについてインターネットなどでは「1日何人もの患者さんに会うから、1人1人のことなんか見ていないのではないか」というご心配を見かけることがあります。
私も臨床心理学を学び始めたころには、「ひょっとして現場に出たら流れ作業みたいになっちゃうのかな?そんなの嫌だなぁ」などと思っていました。
しかし、実際に心理士として働いてみると、1人1人の患者様について記録をまとめるのに加え、必要があれば文献を調べて、資料を作って…と、自分なりに時間をかけられているなぁと感じています。
「今週は〇○さんの学校行事があるけど大丈夫だったかな」とそわそわしたり、「Aという治療案でやってみたけど、Bの方がよかったかもしれない」などと修正を心に誓ったりと、切り替えが下手くそと言えばそれまでですが、実は普段からよく患者様のことを考えて心が動いています。
クリニックによっては医師とスタッフが話せるタイミングがあまりないところもあるようですが、当院ではカルテでの情報共有だけでなく、夜に医師との打ち合わせの時間もあり、丁寧に患者様に向き合える環境で安心です。
医師との打ち合わせによって方針を微調整できたり、効果が高まるような役割分担を検討できたりするのは、医療機関でのカウンセリングのいいところですね。
クリニックへの来院が、少しでも患者様1人1人にとって安心できる温かい体験になることを願って。
これからもできる限り時間をかけてカウンセリングの場に臨みたいと思っています。
信吉真璃奈