休み休みで
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
GWが終わりましたね。新学期、「これまで学校を休んでいたけれど、心機一転がんばろう」と奮闘されている方も多いでしょうか。
担任の先生や同級生の顔ぶれがかわることで、登校のきっかけになることも多いですよね。ただ「初めにがんばりすぎて、途中でエネルギー切れを起こし、ずっと休んでしまう…」という方も毎年少なくありません。
初めにがんばれただけでもすごいのですが、「いつも途中で行けなくなる、自分はだめなんだ」と自信を失ってしまったり、がんばった期間に辛い思いをたくさんしてしまい、その傷つきのケアに時間がかかったりすることもあります。
そのため一般的には、朝から放課後まで全て行くのではなく、少し休み休み登校してみるのをおすすめすることがあります。例えば…
・週に何日か欠席しながら
・遅刻や早退を組み合わせながら
・保健室や相談室を活用しながら
などなど、色々なやり方があります。
「1度休んでしまうと癖になりそう」と考える親御様もいらっしゃり、確かに「本当はそんなに困っておらず、ちょっと親御様が励ませばやる気が出て登校を楽しめる状態」であれば、簡単に休ませるのは考えものかもしれません。
一方で、「1度休むともう行けなくなる」のは、実はそれだけ奮起して登校していて、かなり無理をしている… ということもあります。
その状態で登校することでダメージを負うリスクと、休むことで学校で得られるはずの経験ができないリスクのどちらが高いかは、本当にケースバイケースで繊細な問題です。
親御様だけで判断が難しい場合は、ぜひ診療の中で一緒に話し合っていきましょう。
信吉真璃奈