砂を使った不思議な箱庭療法
2024.03.05
心理士ブログ
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
今回はカウンセリングの技法、箱庭療法についてご紹介します。
箱庭療法では、大きな箱に入った砂の上に、自由にミニチュアを並べていきます。言葉をそれほど使わず遊び感覚でできるため、小さなお子様も楽しく取り組むことができます。
箱庭療法では、心理士が見守る中で安心して自己表現をすることができます。ミニチュアを置くだけなので、例えばゼロから絵を描くより進めやすいお子様もいます。
普段の生活で、自分をめいっぱい表現し、肯定されることは意外と少ないもの。これだけでも、他者との信頼感や自信の土台になります。
さらに、箱庭で表現される世界は実に多様で、ひとりひとりの状況を推しはかることができます。なかなか言葉にはならなくても「自分はいまこんな状態なんだよ」「こんな気持ちなんだよ」と教えてくれます。
治療が進むにつれて、箱庭の内容がダイナミックに変化していくことも多いです。
当院の箱庭は、学校などお子様にとって身近なミニチュアも多く、とても充実しています。砂も特殊なので(よろしければ動画をご覧ください)、触りながらお話すると落ち着きますよ。
信吉真璃奈