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隙あらば押し寄せる不安への防波堤

2025.02.26 心理士ブログ

こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
皆さんは「不安」には2種類あるとお聞きになったことはあるでしょうか?

   

ざっくりご説明すると、「場面への反応」と「元々の性格」です。

   

例えばテストや面接の前など不安を引き起こすような場面のことを考えて不安になるのが「場面への反応」、特にきっかけがあるわけでなく普段から不安になりやすいのが「元々の性格」です。
それぞれ「状態不安」「特性不安」という名前がついています。

   

さて、この「特性不安」があると、例えば「ひとつの不安が解決しても、また次の不安が沸いてくる」「やることがなくなると、すぐに不安になる」といったことが起こりやすくなります。
ちょっと自分に隙ができると不安が押し寄せてくるなんて嫌になりますね…。何かいい対処方法はないでしょうか?

   

実は、こういった「不安になりやすい人」というのは、一般的に「エネルギーが高い」というふうに言われています。
何かを不安に思うというのは、集中力が要りますし、意外と疲れるもの。不安になり、ぐるぐる「こうなったらどうしよう」と考えて、考えて考えて動けなくなるのは、精神的にはエネルギッシュな方が多いのです。

   

そのため、このエネルギーを不安ではなく、別のことに注ぐことが役に立ちます。

   

できれば、「取り組んでよかった」と思えて、受け身ではなく自分から関われて、簡単に終わらないものがいいですね。例えば創作、語学、探求活動などは、「できた!ハイ終わり!」となることがないので、相性がいいかもしれません。

   

当院では、お薬と並行して、このような不安に負けないこころの習慣も一緒に考えることができます。お子様がお好きなもの、不安の付け入る隙がなくなるくらい楽しめるものを探してみましょう。

   

信吉真璃奈

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