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怒りと上手に付き合おう

2024.07.16 心理士ブログ

こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。

   

今回は、患者様からよくご質問をいただく「アンガーマネジメント」についてご紹介します。

   

「アンガーマネジメント」とは、カウンセリングのやり方のひとつで、自分の怒りの感情と向き合い、上手な付き合い方を一緒に考えていきます。

   

進め方は、まずは自分はどういうときに怒りを感じるのか、どんな考えが浮かんでどれくらいの強いのかなど、自分の怒りをよく見てみます。その中で、自分の考え方のくせがあれば修正しつつ、「上手な怒りの出し方」を考えます。「6秒数える」「深呼吸をする」などが有名ですね。

   

小さいお子様の場合は「怒ったときにどうすればいいか」のスキルが多めになり、思春期のお子様の場合はその手前の「考え方の掘り下げ」の部分が厚めになります。

   

なお、よく「怒りをコントロールする」という言い回しがあり、私もうっかり使ってしまいがちなのですが、「怒り=よくないもの、コントロールすべきもの、コントロールできない自分はダメ」という構図になるとそれだけで追い詰められがちになります。

   

むしろ「こういうことで怒ったんだね、それは無理もないことだね」と怒りの気持ちそのものは受け止めつつ、「でも、その出し方ではあなたが損してしまって辛くなるかも」など、表現の仕方に修正を求める方が、お子様の安心感は高まるかもしれません。

   

このようなアンガーマネジメントは、ストレスなどによって一時的に怒りが強くなっている方に役立つことが多いです。

   

一方で、お話するのが難しいほど怒りが大きかったり、発達の凸凹など特性の影響が強かったりされる方は、カウンセリング以外の方法が効果があることが多いので、診察の中でご説明させていただきます。

   

まずは気軽にご相談してみてくださいね。

   

信吉真璃奈

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