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繊細なお子様に安心してもらうには

2025.05.30 心理士ブログ

こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。

   

親御様にお子様の性格についてお尋ねすると「繊細」というお答えをいただくことがあります。
「繊細だから不安になりやすくて…」「繊細だからいつもびくびくしてしまって…」という感じです。

   

この「繊細」というのはどういう状態なのでしょうか?
いろいろな考え方がありますが、特に学校への行きにくさ、メンタルの不調と関連するものとして「変化に気がつき、その変化を『一大事だ』と感じる」ということがあります。

   

例えば
・お友達の表情がいつもより暗いと気がつく→「一大事だ」→「自分が何か言ったのかな?」→不安
・課題の形式がこれまでと違うことに気がつく→「一大事だ」→「自分には無理だ」→不安
…という感じです。

   

こうして見ると、「変化に気がつく」ことですぐに「不安」になるのではなく、その間に「その変化をどう捉えるか」という「考え」が挟まっていますね。
「変化に気がつかないようにする」のはなかなか大変ですが、この「考え」をよりしんどくない内容に置き換えるのは意外と難しくありません。

   

例えば「一大事だ」のかわりに、「表情というのはコロコロ変わるもの、大したことではない」「問題の形式はかわったけど、よく見れば大した違いではない。これまでのやり方を少し変えるだけで対応できるはず」…と考えてみるとどうでしょう?
少し不安が和らぎそうですね。

   

当院では、お子様の発達の特徴、性格、環境などを踏まえ、一人ひとりに合った「しんどくならない考え方」を考えていくことができます。お子様が繊細さをプラスの方向に活かしていけるよう、一緒にサポートできれば嬉しいです。

   

信吉真璃奈

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