自己肯定感を育む雰囲気
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
親御様の多くは、お子様にありのままの自分のことを好きになり、にこにこ楽しく毎日を送ってほしいと思われているのではと思います。
いわゆる「自己肯定感」と呼ばれるものですね。
ただ、自己肯定感というものは、自分ひとりではなかなか育めません。
いまはSNSなどで、自分より優れていそうな人、充実していそうな人の情報に否応なく触れてしまいます。
「人と比べなくていいのに」と言いたくなることもありますが、人は誰かと比べることで「自分らしさ」を知れることもありますし、全く人のことを気にしないのも考えものですよね。
そんな中で、自己肯定感を高めていくためには、お子様の得意なところだけではなく、「苦手なところ、上手くいっていないところも含めて肯定してくれる場」が身近にあることが大切です。
悩んでいるお子様を見るのは親御様にとってもしんどいこと。
つい「こうすればいいのに」「そんなこと悩んでも仕方ないじゃない」などと言いたくなることもあるでしょうか。
でももし「他人から見れば些細なことで悩んでしまっている自分」も含めて受け止めてもらえる空気がお家の中に満ちていたら…?
お子様は安心し、少なくとも「悩んでいる自分を責める」ということを減らしていけるかもしれません。
とはいえ、適切なタイミングで「こうしてみたら?」と提案をするのも大切なこと。
「受け止め」と「変化を促す」いいバランスは、お子様の状態、特徴などによっても異なります。
迷われたときは、ぜひクリニックで一緒に考えていきましょう。
信吉真璃奈