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PMSと「胡蝶の夢」

2024.11.28 心理士ブログ

こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。

   

身体が女性の皆さまは、ホルモンバランスの影響で1か月の中でも気分が揺れやすいことがありますよね。私はPMS(月経前症候群)のため、毎月ずーんと落ち込みます。

   

ただ、その落ち込むときって不思議で、「あ、PMSだ」と分かるまでに時間がかかることが多いです。記録もつけて「そろそろ来るぞ」と分かっているはずなのに、「今まで色々楽しいって思えていたことは、全部私の勘違いだったんだ。本当は何もかもうまく行ってないし、この先もいいことなど起こらない。こっちが現実で、今までの充実感や幸せは夢だったんだ」と思えてきます。

   

夢の中に出てきた蝶が現実で、自分はその蝶が見ている夢なんじゃないかと疑う荘子の説話、「胡蝶の夢」にちょっと似ていますね。

   

最近はそこで自分の体調に気がつき、上手く対応できるようになったのですが、それでも毎月どちらが夢で、どちらが現実なのか疑ってしまいます。「症状によって悲観的になっている」と自力で気がつくのって、難しいことなんだなぁと実感しています。

   

このように、症状に巻き込まれているとき、ご本人にとってはそちらの方が現実になってしまうことがあります。
特に、ご家族の声が届かないほど気持ちが落ち込み、辛い状態が続いてしまうようでしたら、月経前不快気分障害という病気である可能性もありますので、一度、クリニック受診することもおすすめします。

   

当院には優しい女性医師もおりますので、ぜひ安心していらしてくださいね。また、診察やカウンセリングでは、気分が落ちてしまったときお家でできるケアについても、一緒に考えることができます。

   

お子様にはいいところがあるし、できることもたくさんあるし、とっても素敵な存在であると、そちらの方が現実だと、教えてあげましょう。

   

信吉真璃奈

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