あらゆる努力をした末に来てくださる
2024.11.17
心理士ブログ
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
皆さんは普段、お悩み相談をされた際「もっとこうすればいいのに」と思われることはないでしょうか?
私は、心理学を学ぶ前まではそう思うことが結構あったので、友人から相談を受けるのは実は苦手でした(笑)
しかし、よくよく考えてみれば、他の人がぱっと思いつくような解決策は、よほど斬新なアイデアでない限りご本人も思いついているはずですよね?
それでもそれを実行できない(実行できていないように見える)ということは、ご本人の中でそれ相応の理由があるのだと思います。
そのため、カウンセリングでは、ご本人様に対しても親御様に対しても、まず「自分でできる、あらゆる努力をした末に、来院してくださっているのだ」という思いで、お会いすることを心がけています。そういった気持ちがあると、自然に詳しくお話を伺おうという気持ちになり、「話を聞いてすぐにアドバイス!」ということを防ぎやすくなるなぁと思っています。
実際、お子様に「こういう方法も考えられるけど、〇○さんに合っていると思う?」などと伺うと、「うーん、でも、やったところでこうなりそうだから」などと、ご自分なりの思いを教えてくれることが多いです。
(言葉で表現が難しいお子様も、箱庭や絵を通して、そうした思いを教えてくれます)
お家でお子様の困りごとについて話を聞いてあげる際には、ぜひ意識してみていただけたらと思います。
信吉真璃奈