「できないフリ」は今も昔も
2024.01.14
心理士ブログ
こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。
2024年の大河ドラマは、「源氏物語」の作者である紫式部が主人公ですね。楽しみにされている方も多いでしょうか。
紫式部については、ちょっとした逸話を聞いたことがあります。
彼女は幼少期から漢詩や漢文が得意で、和歌も筝もこなすなど非常に教養豊かであり、天皇からも褒められるほどだったそうです。しかし、嫉妬深い平安貴族たちから悪口を言われてしまい、宮中では賢く見られないよう学識を隠して生活していたのだとか。「一」という漢字すら書かなかったそうです。
現代のカウンセリングでも、高い能力によって周りから浮かないよう、「できないフリ」をしているお子様にお会いすることがあります。紫式部ですら苦労したのですから、お子様がなかなか周囲の声を跳ね返せないのは無理からぬことかもしれません。
カウンセリングでは、言葉、絵、箱庭などを通して自由に自己表現をすることができ、肯定的に受け止められます。お子様が自分の良いところを嬉しく思えるようになると、自信や自己肯定感が高まり、ご家族の雰囲気も明るくなっていきます。
ぜひ皆さんの得意なこと、好きなこと、詳しく知っていることなど、教えてくださいね。
信吉真璃奈