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昼夜逆転からの回復例

2024.01.24 心理士ブログ

こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。

   

今日は架空事例を通して、昼夜逆転がどのようによくなっていくのかをご紹介したいと思います。

   

患者様:Aくん。中学2年生。朝起きられなくなって夜な夜なゲーム、昼夜逆転してしまっています。早く寝るよう注意したら怒ってしまうので親御様も困っています。

   

カウンセリングの経過:お会いしてみると、「いきいきできるのはゲームの中だけ。夜は静かだし、気を遣わずリラックスできるから止められない」と自分で分析されていたので、心理士は「Aくんにとって大切な時間なんだね」とお返し。ほっとした表情で、学校に友達はいるもののいじられてしまって辛いこと、勉強も得意ではなくどこからやればいいか分からないことなどをお話してくれました。

   

ご家族には「ゲームの注意は一旦止めて、かわりにゲームのどんなところが楽しいのか聞いてみて」とおすすめ。すると家の居心地が良くなり「コミュニケーションが増えた。パパが試しにジョギングに誘ってみたら、楽しんでくれている」と親御様。Aくんも「親が自分のことを分かってくれるようになった」とご家族の雰囲気が変わってきたようです。

   

寝る時間も少しずつ早くなってきていたので「二度寝してもいいから起きる時間を固定する」を実施しつつ、散歩したり、ニュースの内容で分からないところを親御様と話してみたり、お家でできることを増やしていきました。

   

最初は「ゲームはやめたくない!」の一点張りだったAくんでしたが、ここへきて登校への意欲も出てきたよう。カウンセリングも友人関係や勉強の仕方など、困りごとの具体的な対応の相談にステップアップしています。

   

<心理士より>家での時間が充実することで、Aくんにとってのゲームの重要度が変わってくるのではと考えました。よく親御様への「注意せず見守って」という助言を目にしますが、具体的にどうすればいいか悩んでしまうもの。カウンセリングでは「注意する代わりにこれをしてみて」と具体的な対応をお伝えすることで、親御様にも安心していただけるように意識しています。

   

信吉真璃奈

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