シャッターを押すことで、

こんにちは。キッズハートクリニック外苑前 心理士の信吉です。

　　　

暖かくなってきましたね。診療の中では、運動がてらお散歩をおすすめすることがあります。
午前中に日光を浴びると体内時計が整いますし、身体を動かすのは気分転換やストレス解消にもなるのでとてもいい活動なのですが…

　　　

患者様の中には「別に行きたいところもないし…」「退屈だな」と、お散歩が手持ち無沙汰に感じられる方もおられます。

　　　

もちろん、ぼっけり、のんびり歩いて、太陽に光や季節の風を感じるだけでも十分なのですが、何か目標を持ちたい方は写真を撮ってみるのはいかがでしょうか？

　　　

心に残ったもの、なんとなく気になったものなどテーマを決めて1枚撮ると、お散歩の記録になるだけでなく、自分がどんなものに心惹かれるのか知るきっかけにもなります。食べ物屋さん、建物、植物など、好きなものを撮ってみましょう。気軽なものですから上手く撮れる必要はありません。

　　　

このような定点観測も、季節のうつろいを感じられておすすめですよ。

　　　

私の好きな広告コピーのひとつに「僕たちは、シャッターを押すことで、世界を少し肯定している」というものがあります。

　　　

確かに、写真を撮りたいと思うのは、見たものについて少なからずポジティブな気持ちを持っているからですよね。現代社会は人との繋がりやコミュニケーションに重きを置きがちですが、こんな形で静かに世界と繋がるのも、素敵なのではないかなぁと思います。

　　　

もし写真を撮る機会があったら、よろしければカウンセリングで教えてください。皆さんがどんな風に世界を切り取って見ているのか、垣間見させてもらえたら嬉しいです。

　　　

信吉真璃奈